■RainbowNetJapan批評掲示板に関する訴訟の判決についてのお知らせ 2009年2月27日

愛知県名古屋市でホスト店「クラブR」「クラブスクールキッズ」などを運営している有限会社JAP(本社:愛知県名古屋市中区栄)他1名が、2006年10月13日付で、当社及び当社代表取締役に対して、RainbowNetJapanの批評掲示板の削除義務を怠ったとして、300万円の損害賠償請求を求めて起こした訴訟については、本日名古屋高等裁判所において一部敗訴判決がでましたのでお知らせいたします。詳細については、下記のとおりです。

1.当該訴訟の提起および判決のなされた裁判所および年月日

1審:名古屋地方裁判所 平成18年(ワ)第4128号
2審:名古屋高等裁判所 平成20年(ネ)第162号
訴えの提起(1審):平成18年10月13日
訴えの提起(2審):平成20年2月6日
判決言い渡し(2審):平成21年2月27日

2.当該訴訟の控訴人

名称:有限会社JAP
所在地:愛知県名古屋市中区栄1-22-23

他1名

3.当該訴訟の被控訴人

名称:レインボーマン株式会社
所在地:東京都江東区大島3-4-7 山口ビル2F

他1名

4.当該訴訟の判決の内容(主文)

1)原判決を次のとおり変更する。
2)被控訴人らは、控訴人有限会社JAPに対し、各自30万円及びこれに対する平成18年4月29日から各支払済まで年5パーセントの割合による金員を支払え。
3)被控訴人らは、控訴人他1名に対し、各自20万円及びこれに対する平成18年4月29日から各支払済まで年5パーセントの割合による金員を支払え。
4)控訴人らのその余の請求をいずれも棄却する。
5)訴訟費用は、第1、第2審を通じ、6分し、その1を被控訴らの負担とし、その余を控訴人らの負担とする。
6)主文2項及び3項に限り、仮に執行することができる。

5.今後の見通し等

本判決は当社の主張の一部が認められず、50万円の損害賠償金と裁判費用合計額の6分の1を負担せよとの事となりました。当社の納得できる結果ではありませんでしたが、このまま裁判を続ける事は時間的にも金銭的にも無駄が生じるため、上告に関しては見送る事といたしました。インターネット上のコンテンツに対しての法解釈がここ数年で激変してきており、本判決はそれを反映した結果のように見受けられます。過度な言論統制により、憲法で保障されている「表現の自由」が損なわれない事を祈るばかりです。なお、判決日以降は、RainbowNetJapanの批評掲示板の削除の基準を、本判決で示された基準とし、運営してまいる所存です。

以上

▼批評掲示板に関する裁判の提起&判決

・2008年1月30日(判決)
・2009年2月27日(判決)
・2010年6月1日(提起)
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